セイサンの立ち方で移動稽古
シリーズ鍛錬法、今回はセイサンの型の立ち方による移動方法です。
基本のセイサン移動稽古と意識は同じですが今回は対人にて行う為より負荷がかかってきます。
基本のセイサン移動に加えて向かい合う人に帯を押さえてもらいます、この時押さえる側は帯を掴み
相手の後ろ足に対して負荷を掛けて行き後ろ足が蹴れないようにします。
セイサン帯押さえ移動
音量注意。
編集に難有りですが参考になれば幸いです。
なぜこの移動稽古を行うのか?
セイサンでの移動。
沖縄拳法においてナイハンチと共にセイサンでの移動は重心移動を知るうえで非常に重要な稽古になります。
その理由をリストにしてみます。
- 起こりを消す。
- 相手とぶつからない。
- 重さ(威力)を移動できる。
- 距離感を錯覚させる。
- 目線の効果を知る。
- 骨格を正しく揃えられる。
上記のように移動稽古だけで様々な気付きや効果を得ることが出来ます。
リスト解説
- 移動を行う際に後ろ足で床を蹴ってしまうと上体が浮き上がります、その為セイサンの移動では後ろ足で床を蹴らずに前足から移動を行います。そうすることで上体が浮かず、相手には起こりが見えにくくなります。
- 相手は前から腰の帯を押さえて後ろ足に対して負荷を与える形になっていますので、後ろ足で床を蹴ると相手の押さえている帯を介して相手にぶつかりますね。ですので帯よりも前に出ている足でしたら足は軽く自由なので簡単に重心移動を行えます。
- 前から止められている状態にもかかわらず移動を行えるということは重心(重さ)を任意で動かすことが行えると言うことです。
- 距離の錯覚とは見えていても気付かないと言うこと。①で解説しましたように蹴って浮くを極力抑えて移動しますので相手は見えていても距離が変化していることに気づきにくいのです。
- これはどの稽古の際にも言われることですが目で見た方向に人の重心は向かいます。ですので下を見ると重心は下に引っ張られます。行きたい方向にシッカリ目を向けることで重心はその方向に動き出します。
- 移動を行う際、正しくセイサンの姿勢をキープ出来ると移動がスムーズに行えます。骨格が纏まらず適当な姿勢では一歩も前に進んで行けません。
移動稽古の重要さ、大切さを知っていただけたら嬉しいです。
本気で移動稽古を行うとかなり疲れますが、その効果と気付きは身体に擦り込まれ熟練者になって行くと意識せずとも自然に出来るようになってきます、その先を見たい方は是非、稽古してみてください。
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