背中の鍛え
沖縄拳法に伝わる鍛錬法その2
前回は押し合いでした今回は背中の鍛えと言う鍛錬法です。
背中の鍛えとは日常生活ではあまり使われない動きや動作で意識する稽古から無意識へ導いて行く稽古法になります。
初めは意識して稽古を行い、だんだんと無意識下に擦り込んで行きます。
意識する稽古から無意識へ。
内容は三種類あります。
名称の通り背中をメインに意識して使います。
背中の鍛え1
相手とセイサン立ちで向かい合い受け手の人は両肘と手の甲を体の前で合わせます。
この時背中の筋肉(広背筋)が伸ばされていく形になります。
向かい合う相手はその両腕を外側から手首を押さえる様に添えます。
添えられた受け手は両手を体側まで開きながら拳を握りつつ正面に突いて行きます。
向かい合う相手は添えた手で内側に圧を掛け続けます。
両腕が伸び切った時が一番負荷がかかります。
この稽古では拳を腕だけで使うのではなく、拳を背中まで繋ぐ事を意識する。
筋肉の力に頼らない。
拳と骨格と支える筋肉群を揃えて行くと言う表現が良いかと思います。
また大切な所は捻りです。
捻ると拳は伸びてさらに骨格が合わさって行き強烈な突きを養成してくれます。
背中の鍛え2
2番目はセイサン立ちで向かい合い、お互いに拳を互い違いに握り合います。
掛け手と受け手で交互に握り合った拳を上下させて入れ替えます。
この稽古も力技ではなく指先からの伝達、握り込み、姿勢、重心移動など様々な要素が詰まっています。
画像がないと分かりづらいですので後ほどアップ致します。
ポイントとしては正しいセイサンの姿勢と脇の締めと重心移動ができれば強い相手でも動かせます。
中には力技に頼って圧力を掛けてくる方もいたりしますのでその時こそ正しい鍛錬法が活かされます。
力では無く、正しい姿勢が強さに変わります。
背中の鍛え3
いよいよ3番目。
最後はセイサン立ちでお互いに中段受けの姿勢をとります。
その形でお互いに受け手を接触させて交互に崩し合いを行います。
- 崩れる場所を探す
- 重心の揃う位置を感じる
- 触れると言う意識
- バランスをとる
- 浮かす(波)
- 目線と正中線
この稽古は私自身が好きな稽古で意識するポイントを書いてみました。
まとめ
ここまでの稽古は沖縄拳法の基礎稽古でありながら他には無い稽古法です。
鍛錬法押し合いから背中の鍛えは必須の稽古となっております。
人の反応、反射、意識、無意識、バランス、重心移動、骨格、揃え方。
皮膚感覚、空手と言うよりも人を学ぶ武術と言うべきかと感じています。
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人って凄い事が出来るんだと感じてもらえると思います。
それではまた。
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