ここでは沖縄拳法に伝わるセイサンという型の立ち方について書いていきます。
セイサンはナイハンチと共に最初に学んでいく型であり、戦いの型とも呼ばれています。
重要な型ですのでシッカリ学んでいきましょう。
足幅
セイサンの足幅はまず腰幅に立ちます。
骨盤の幅で立つ。
なぜ腰幅かといいますと、骨盤を椅子の座面と見立ててイメージしていただくと分かりやすいかと
思います。
椅子は座面から脚が真っ直ぐに立っています。
そのことで上から座る重さを支えています。
もし脚が曲がっていたり開いていたりしたらどうでしょう?
座ると同時に重さに耐えきれず脚は壊れてしまうでしょう。
人も同じで骨盤から足を真っ直ぐに立てていることで上半身をシッカリと支えられます。
さらには腰幅だと左右にかかる重さが均等になり前後の足の移動が軽くなります。
試しに腰幅で立ってみて足を一歩踏み出してみてください、軽く踏み出せて軽く元の立ち位置に
帰れるはずです。
前後の足幅
セイサンの前後の足幅はナイハンチの立ち幅と同じになります。
前後の立ち幅
片方の足を一歩前にだし、少し内向きにします。
後ろ足は進行方向へ真っ直ぐに向いています。
写真の立ち方を斜め45°に角度を変えるとナイハンチ立ちになります。
セイサンとナイハンチの立ち幅は同じ。
このことからナイハンチを先に学び、次にセイサンという順番が自然な稽古体系となって基礎の立ち方を体に染み込ませていきます。
胸の張りと膝の張り
ナイハンチの立ち方でもお伝えした注意点になりますが、胸の張りは鳩尾を張ります。
膝の張りは後ろ足の膝裏を伸ばすという表現になります。
後ろ足のカカトを浮かさないようにして膝裏をピンと伸ばし鳩尾まで繋げます。
鳩尾を手で押されたら腰で砕けずにカカトまで繋がるように。
ちょうど胸からカカトまで斜めに棒が刺さっている感じです。
胸を押してカカトまで繋がっているかチェックしています。
押されて崩れないように稽古を重ねていきます。
胸の向きと骨盤の向き
足を踏み出した時、骨盤の向きは斜めに向いています。
帯の結び目が斜めになります骨盤の位置はそのままにし、胸の向きが正面に向くように
息を吸いながら呼吸で胸の向きを調整していきます。
この呼吸法は型の中にも使われておりポイントの一つでもありとても大切です。
最後に山城美智師範による、セイサンセミナーの動画をご覧頂き終わりにいたします。
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